PROJECT MOUNTAIN②「イライラ」を研究してみる。

PROJECT MOUNTAIN

色々な事例を読んでいる中で、皆さんも一度は聞いたことがある会社の話を思い出した。

掃除機といえば「吸引力」。

どれだけ吸えるか。

どれだけゴミを吸い取れるか。

普通なら、そこを研究する。

でも、ある創業者は違った。

吸引力の研究をやめた。

いや、正確には「イライラ」の研究を始めた。

なぜ、人はイライラするのか。

紙パックが詰まる。

吸引力が落ちる。

交換しなければならない。

その「イライラ」を解決した結果、生まれたのが紙パックのない掃除機だった。

ここで生まれた言葉がある。

「商品を見るな。人を見ろ。」

私は、この言葉がとても好きだ。

—では、ペンションに置き換えてみる。

私の「イライラ」は何だろう。

考えてみると、多くは時間がない時に起こる。

料理を作る。

掃除をする。

チェックインの準備をする。

気が付けば、頭の中は次にやることでいっぱい。

つまり、キャパオーバーなのかもしれない。

そこで思い出した言葉がある。

「仕事は4割の力でできるようにしなさい。」最初に聞いた時は、「4割?」と思った。

でも、よく考えると納得できる。

人はいつも100%の力を出せるわけじゃない。体調が悪い日もある。

予想外のトラブルもある。

※台風で雨樋がとんで行った時の写真。

急な予約が入る日もある。

100%の力でやっと回る仕事は、少し何かが起きただけで崩れてしまう。

だからこそ、普段は余裕を残して仕事が回る仕組みを作る。

その方が、お客様にも、自分にも優しい。

—もう一つ、ペンションで感じた「イライラ」がある。

ハイキングのお客様が、ペンションの敷地内で座り込んで休憩していた。

ちょうどチェックインの時間だったので、「すみません。お客様がいらっしゃるので、移動をお願いします。」

そう声を掛けると、すごい顔で睨まれた。

その人は、なぜイライラしたのだろう。

疲れていたのか。

「山なんだから少しくらい休ませてくれ」と思ったのか。

本当の理由は分からない。

でも、経営者として考えるべきなのは、その人を責めることではなく、そのイライラを減らす方法だと思う。

例えば、時間制で休憩できる部屋を貸す。

そんなアイデアしか今は思いつかない。

でも、きっと他にもあるはずだ。

—「イライラ」は、ただの感情ではない。

誰かが困っているサインなのかもしれない。

商品を良くするヒントも、サービスを良くするヒントも、地域を良くするヒントも、すべて「イライラ」の中に隠れている気がする。

このテーマは、もっと研究する価値がある。PROJECT MOUNTAINは、これからも山の中にある小さな「イライラ」を探してみようと思う。

そこに、新しい価値が眠っているかもしれない。

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