山の上の経営録 ❘ 過去の自分に言ってやりたいこと② 〜手数料編〜

ペンション経営

ペンションを始めると、最初にぶつかる壁があります。

「どうやって集客するのか。」

「どうやって知ってもらうのか。」

昔の私は、本当に何も分かっていませんでした。フレンチをやってきた自分がいて、こんな景色がある。

「料理さえ美味しければ、絶対に売れる。」

本気でそう思っていました。

……黒歴史です(笑)。

でも、冷静に考えれば当たり前でした。

この景色を、誰が知ってる?

ここでフレンチが食べられることを、誰が知ってる?

答えは、誰も知らない。

ホームページも自分で作りました。

でも、名前も知らないペンションを、誰が検索する?

SEO?

「なにそれ?」というレベルでした。

今思い返すと、本当に恥ずかしいです(笑)。

そこで始めたのが、OTA(Online Travel Agent)。

旅行予約サイトへの掲載でした。

さらにそこで知ったのが、「ホテルシステム」という存在。

客室管理を各サイトと連携しておかないと、寝ている間に別々のサイトから同じ部屋へ予約が入り、オーバーブッキングになる可能性があります。

……もう、自分の中ではホラー映画です(笑)。

少しずつ予約が入るようになり、「今月は過去最高の売上だ!」なんて喜んでいたのも束の間でした。

各サイトには、それぞれ販売手数料があります。

さらにクレジットカード手数料。

ポイント還元の負担。

「あれ? このポイントもこっち負担なの?」

気付けば、思っていたほど利益が残らない。

10年前の自分に言ってやりたい。

「ちゃんと調べろ。」

「価格は、利益から逆算して決めろ。」

飲食店時代は、「原価30%」そんなことばかり考えていました。

でも宿は違います。

手数料、光熱費、リネン代、清掃、設備投資…。

※クリーニングに出すシーツです。

売上だけ見ていても、お金は残りません。

今なら思います。

宿は売上を作る仕事ではなく、利益を残す仕事なんだと。

10年前にこのことを知っていたら、もう少し楽に経営できたのかもしれません。

でも、遠回りしたからこそ書ける話でもあります。

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