PROJECT MOUNTAIN④「うわ~」から「うぉっ!」

PROJECT MOUNTAIN

商売をしている人なら、一度は考えたことがあると思います。

「どうしたら、お客様に喜んでもらえるんだろう?」

きっと、これは終わりのないテーマです。

私は最近、それは「感情をデザインすること」なのではないかと思うようになりました。

—このペンションに来られたお客様から、よく言われる言葉があります。

「景色が最高ですね。」

私も、この景色はこの場所の大きな魅力だと思っています。

実際、千葉山へハイキングに来た人たちは、外へ出ると決まってこう言います。

「うわ~、きれい!」

もちろん、それだけでも十分うれしい言葉です。

でも私は、こんなことを考えてしまいます。

「どうしたら、この”うわ~”を”うぉっ!”に変えられるだろう?」

—例えば、この景色をあえて板で覆ってしまったらどうでしょう。

「えっ、何これ?」

「なんで隠してあるの?」

きっと、そんなふうに思う人もいるはずです。

では、その板に丸い窓を開けたら?

そこから景色を見てみたくなるかもしれない。

ドアを付けたら?

開けた瞬間に広がる景色を写真に撮りたくなるかもしれない。

もっと小さな覗き穴だったら?

「何が見えるんだろう?」

そう思って覗き込んだ瞬間に、

「うぉっ!すげぇ!」

そんな反応が生まれるかもしれません。

—さらに、板ではなく大きなガラスだったらどうでしょう。

そのガラスに、消せるクレヨンで自由に絵を描けるとしたら。

山の上に虹を描く人。

大きな太陽を描く人。

ハートや動物を描く子どもたち。

誰かへのメッセージを書く人もいるかもしれません。

景色を見るだけではなく、自分も景色の一部になる。

そんな体験ができたら、写真を撮る時間も、思い出も、もっと特別になる気がします。

—もちろん、これが正解なのかは分かりません。

でも、いろいろな成功事例を見ていると、共通して感じることがあります。

それは、「物を作っている」のではなく、感情が動く瞬間を作っているということです。

人は、その瞬間を誰かに話したくなります。

「あそこ、面白かったよ。」

「こんなのがあったんだよ。」

「びっくりした!」

そんな会話が、次のお客様を連れてきてくれるのかもしれません。

—PROJECT MOUNTAINは、山を変えるプロジェクトではありません。

人の心が動く瞬間を探すプロジェクトです。

「うわ~」という感動を、「うぉっ!」という驚きに変えられたら。

この山には、まだまだ面白い可能性が眠っている。

私は、そんなことを今日も考えています。

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