料理人の独り言 ❘ 下積み編〜通訳は、中国人⁉️〜

料理人の独り言

いつ頃だったかは忘れてしまいましたが、ホテルで働いていた頃の話です。

当時は、中国人のスタッフも何人か一緒に働いていました。

ある日、違う部署のパートのおばちゃんが、なぜか僕の近くをウロウロしていました。

何か言いたそうなんですが、目が合っても声をかけてこない。

「なんだろうな?」

と思って見ていると、そのまま中国人スタッフのところへ行って、何やら話し始めました。

いや、全部聞こえてるんですけどね(笑)。

すると今度は、その中国人スタッフが僕のところへ来て一言。

「パプリカガ、タリナイヨ」

……。

いや、さっき聞こえてたから知ってるけどさ(笑)。

なんで間に中国人はさむの?

しかも、さっき日本語で聞こえていた内容が、なぜか一度中国人スタッフを通すことで、ちょっと分かりにくくなってる(笑)。

僕としては、

「いや、直接言ってくれればいいんだけど……」

という気持ちです。

でも、よく考えてみると、もしかしたらおばちゃんにとっては、直接言うのがちょっと苦手だったのかもしれません。

「パプリカが足りない」

たったこれだけの話なのに、なぜか僕のところに届くまでに一人、通訳が入る。

ホテルの厨房って、料理以外にもいろいろなドラマがあります(笑)。

当時は、外国人スタッフと一緒に働くことも珍しくありませんでした。

言葉が通じないこともあります。

逆に、日本人同士なのに、なぜか言葉が通じないこともあります(笑)。

そして、あの時の僕は、いったい何人に見えていたんだろう。

今でも、たまに思い出して笑ってしまいます。

ちなみにパプリカは、ちゃんと補充しました(笑)。

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