「ぶり大根をフレンチに。『いしる』との出会い。」

料理人の独り言

当ペンションには

、**「フレンチジャポネ」**

という宿泊プランがあります。

フレンチの技術をベースに、わさび・味噌・醤油など日本の調味料を取り入れた和フレンチのコースです。

ありがたいことに、このプランは当館で一番リピートしていただいている人気No.1の宿泊プラン。

その分、「次はどんな料理をお出ししよう…」と頭を悩ませることもしばしばです(笑)。

少し前になりますが、石川県・能登地方の伝統的な魚醤**「いしる」**を使った一皿を考えました。

いしるは、イワシやイカなどの魚介と塩を樽に漬け込み、1〜3年かけてじっくり発酵・熟成させて作られる調味料。

日本三大魚醤のひとつにも数えられています。

魚介のパスタやカレーの隠し味として使っても、とても美味しいんですよ。

今回イメージしたのは、和食の定番

**「ぶり大根」**。

角切りにした大根をじっくり煮て冷まし、刺身用のぶり、みじん切りの玉ねぎ、塩・胡椒・オリーブオイルでマリネ。薄くスライスした大根と水菜を添え、最後にいしるのソースをかけて完成です。

名付けて…

「ぶり大根のタルタル 魚醤香る いしる仕立て」

……なんちゃって(笑)。

お客様へお出しする時は、毎回ちょっとドキドキ。

「口に合うかな…。」

そんな気持ちでテーブルへ運びました。

結果は…大変ご好評をいただきました。

本当にホッとしました。

実は私は、新しい料理を作る時には必ずはかりを使います。

材料を何グラム使ったか、一つひとつメモを取りながら作るのが昔からのクセなんです。

そうすると、2回目もほぼ同じ味で再現できます。

そこから少しずつ微調整を重ねて、一皿が完成していきます。

料理って、感覚だけじゃなく積み重ねでもあるんですよね。

最後に、いつも来てくださるリピーター様へお願いがあります。

もし料理を変更しても大丈夫でしたら、ご予約の際に一言コメントをいただけると、とても助かります。

「前回の料理をもう一度食べたい」とおっしゃる方もいらっしゃるので、毎回「変えていいのかな…」と実は悩んでいます(笑)。

これからも皆様に喜んでいただける料理を作れるよう、日々精進してまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。

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