料理人の独り言|忘れられない記憶「ポテトサラダ」

料理人の独り言

一応、先に伝えておきます。

私、料理人歴20年をかれこれ越えています。

そんな私が、あるスーパーでジャガイモの前に立っていた。

すると、ひとりのおばちゃんが話しかけてきた。

まぁ、私もおじちゃんですが……。(笑)

「これで、ポテトサラダ作るのよ!」

そうですか。

まぁ、正直に言えば、興味はございません。

好きなものを作ればいいのではないでしょうか。

ところが、この後。

このおばちゃんから、衝撃のひと言が飛んできた。

「ねぇ、あんた。ポテトサラダって知ってる?」

……。

え?

いやいやいや。

ちょっと待ってください。

料理人歴20年以上ですよ。

そりゃ、職歴なんてこのおばちゃんは知りません。

初対面ですから。

でもですよ。

ポテトサラダですよ?

幼稚園児でも知ってるよね?

さすがに気になったので、家に帰って娘に聞いてみた。

「パパ、ポテトサラダって知ってるよね?」

娘は一言。

「パパ、バカなの?」

そうだよね~。

私もそう思う。(笑)

しかし、あのおばちゃんは私を何者だと思ったのだろう。

もしかして、ポテトサラダを知らない外国人だと思われたのか?

それとも、おばちゃんの家庭では、

「ポテトサラダは40歳を越えなければ食べてはならぬ」

という家訓でもあるのか?

いや、待て。

もしかしたら、おばちゃん自身が最近ポテトサラダという存在を知ったのかもしれない。

あるいは、最近日本に来たばかりの、どこかの国の人だったのかもしれない。

いや……

もしかすると……

今、私が見たいと思っているアニメ映画、

「我々は宇宙人」

あれだったのかもしれない。

宇宙人が、地球の食文化を調査している。

そして、私に聞いた。

「ポテトサラダって知ってる?」

……。

謎が謎を呼ぶ、ポテトサラダ。

まさか、ポテトサラダを作るためにジャガイモを買いに来ただけのおばちゃんのことを、ここまで考える日が来るとは思わなかった。(笑)

人生、いろいろあるもんだ。

そして私は今でも思う。

あのおばちゃんは、いったい私を何だと思ったのだろう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました