AIに仕事の相談をする時。
以前の私は、こんな質問をしていた。
「私はペンションをやっています。料理歴何年です。山の上にあって、景色はいいです。売上を上げるために、何か新しいことを始めたいです。どんなことができますか?」
するとAIは、いろいろな答えを出してくれる。
テイクアウトの商品を売る。
こんなメニューを作る。
イベントに出店する。
出張シェフをする。
などなど……。
でも、私は正直、そんな答えを求めていなかった。
たぶん、誰に聞いても出てくる言葉だと思う。
そして何より、「それ、俺も考えてるんだよな」となる。(笑)
そこで、質問を変えてみた。
「ペンションを山の上でやっています。
私は料理は出来ません。
ここには、山しかありません。
景色は良いです。
私に何ができますか?」
わざと、自分の持っているものを消してみた。
頭の中を、ガラリと変えたかった。
すると、出てきた答えが面白かった。
景色をSNSで投稿する。
山の写真を、写真の売れるサイトに投稿する。
山の静けさを売りにする。
「何もしない時間」を売る。
携帯も使えない。インターネットも使えない。そんな非日常を売る。
観光地ではない。「思考地」にする。
思考地。この言葉が、妙に引っかかった。
何かを考える山にする。
何かを作る山にする。
なんと言っても、自分自身がいつもここで考え続けているからね。(笑)
もちろん、携帯もネットも使えますけど。(笑)
でも、そこから始まったのが、
「PROJECT MOUNTAIN」
だった。
とにかく、AIにいろいろな事例を探してもらった。
そして、今も探してもらっている。
まだまだ、何にもなっていない。
売上が増えたわけでもない。
新しい事業が生まれたわけでもない。
でも、自分の中の「当たり前」は、少しずつ変わってきた気がする。
AIに、「これをやれば儲かりますよ」と教えてもらうのではなく…
教えてもらえるものならば教えてもらいたいけど。(笑)
「そもそも、違う見方をしたらどうなる?」
と聞いてみる。
そのためには、自分の出来ることを、一度「出来ないこと」にしてみる。
料理人なのに、
「私は料理が出来ません」
と言ってみる。
そうすると、今まで見えていなかったものが、少しだけ見えてくる。
AIって、答えを出してもらうためだけのものじゃないのかもしれない。
自分の頭を、少し変な方向に向けるための道具。
私は、そんな使い方も面白いと思っている。
……まあ、まだ何にもなってないんですけどね。(笑)


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