宿泊は満室。
そして次の日は、ランチでコース料理の団体様。
さらに夜も、宿泊のお客様がいらっしゃる。
この日のランチは、いつも皆さんで来てくれる近所のお米農家さん達です。
貸し切りだし、お酒も飲みたい。
「迎えに来てよ〜!」
近所だから、もちろんOK。
「何時に行くね〜!」
そんな感じで話は進んでいきます。
……が。
厨房の中は、それどころではありません。
宿泊のお客様の片付けが、まだ終わっていない。
夜の宿泊の準備も、ある程度しておかないといけない。
そして何より……
料理が全然間に合っていない。
まだ朝食の食器すら、洗えていません。
ヤバイ……。
そんな状況の中、
「今から迎えに行ってくるね〜!」
と、嫁。
おい。
ちょっと待て〜い!!
「前菜が間に合わないから、少し時間を稼いでくれ〜!」
そうしないと、どうなるかわかってるか〜?今、出せるものは枝豆しかないぞ!
お客様が来た瞬間から、
「はい、枝豆です。」
そして、しばらくしても、
「はい、まだ枝豆です。」
さらに時間が経っても、
「……枝豆です。」
ということになるぞ!
嫁
「……」
そりゃ困るね!
とりあえず、時間だから行ってくるね!
たのむよ〜!
行ってらっしゃい!
よろしくお願いします。
嫁を送り出しました。
そして……
15分後。
「予定より早くなっちゃった!へへへ!」
はやすぎるやろ〜〜!!
へへへ、ちゃうねん!
なんでやねん!!
しかし、そこはさすが嫁。
お客様からお酒の注文を取ったり、話をしたりしている間に……
なんとか前菜が完成!
セーフ。
部屋からは、楽しそうな笑い声も聞こえてきます。
もしかしたら、嫁が会話でつないでくれたのかもしれません。
その辺の真相は、聞いてません。(笑)
でも、たぶん何とかしてくれたのでしょう。
そして思った。
全然、私の「枝豆の脅し」に屈しない。
ということは……
脅す意味、なかったな。(笑)
まあ、脅すと言っても、もちろん本気で脅したわけではありません。
「前菜が間に合わないから、お願いだから時間を稼いでくれ〜!」
という、厨房からの切実なお願いです。(笑)
それでも、こういう時に動いてくれるのは、本当にありがたい。
一人でやっているように見えても、実際には一人では回らない。
料理を作る人。
お客様を迎えに行く人。
お酒の注文を取る人。
お客様と会話をする人。
そして、間に合わない料理を何とか間に合わせる人。
……最後は、ほとんど自分ですが。(笑)
まあ、とにかく。
今回も助けてもらいました。
感謝します。

※今日の前菜は、こんな感じでした。


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