山の上の経営録|⑦〜736円の自動販売機〜

ペンション経営

山の上にある自動販売機。

先日、何気なく電気代を調べてみました。

だいたい毎月3,000〜4,000円。

「意外とかかるなぁ…」

そう思いながら売上を確認すると……

736円。

思わず二度見しました。(笑)

「それなら撤去した方がいいじゃん。」

そう思う反面、山の上に飲み物がないと困る人もいる。

「もう少し様子を見るか。」

そんな結論になりました。

そして、1年半後。

ついに自動販売機の会社から一通の通知が届きました。

内容を簡単に言うと、

「この自動販売機は売上が少ないため、今年からホット商品の販売は終了します。さらに、売り切れた商品もすぐには補充できません。」

というものでした。

そりゃそうですよね。

赤字の場所にコストはかけられない。

私が経営者でも、きっと同じ判断をすると思います。

でも、ふと思ったんです。

売り切れる商品って、きっと売れ筋商品なんですよね。

その売れ筋商品が補充されないとなると、お客様は欲しいものが買えない。

すると、さらに売上は減っていく。

会社としての判断も理解できる。

でも利用する側からすると、なかなか難しい話です。

そして迎えた寒い冬。

ホットコーヒーがない。

……ホットコーヒー飲みてぇ〜!(笑)

はい。

すみません。

撤去、お願いします。

最近は、山へ来る人も水筒を持ってハイキングをする方が増えました。

宿泊のお客様も館内で注文してくださるので、自動販売機を利用する機会は昔より少なくなっています。

便利ではある。

でも、その便利さを維持するにはコストがかかる。

「あると助かる」と「利益が出る」は、まったく別の話なんですよね。

トホホ……。

経営をしていると、こんな判断の積み重ねです。

感情では残したい。

でも数字を見ると、続ける理由が見つからない。

だから赤字のものは、少しずつ姿を消していきます。

なんだか寂しい話ですが、それも現実。

経営って、「何を始めるか」よりも、「何をやめるか」を決めるほうが難しいのかもしれません。

「そんな経営の現場では、こんなドタバタも起こります。」

山の上の経営録|⑧ ドタバタ劇場〜掃除編〜

736円の売上から始まったこの話は、1年半後、自動販売機の撤去という結論になりました。

※自動販売機があった場所

山の上から一台の自動販売機が消えた日。

そんなことを考えました。

※いつも自動販売機が見ていただろうと思う景色

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