ペンションを始めると、最初にぶつかる壁があります。
「どうやって集客するのか。」
「どうやって知ってもらうのか。」
昔の私は、本当に何も分かっていませんでした。フレンチをやってきた自分がいて、こんな景色がある。
「料理さえ美味しければ、絶対に売れる。」
本気でそう思っていました。
……黒歴史です(笑)。
でも、冷静に考えれば当たり前でした。
この景色を、誰が知ってる?

ここでフレンチが食べられることを、誰が知ってる?
答えは、誰も知らない。
ホームページも自分で作りました。
でも、名前も知らないペンションを、誰が検索する?
SEO?
「なにそれ?」というレベルでした。
今思い返すと、本当に恥ずかしいです(笑)。
そこで始めたのが、OTA(Online Travel Agent)。
旅行予約サイトへの掲載でした。
さらにそこで知ったのが、「ホテルシステム」という存在。
客室管理を各サイトと連携しておかないと、寝ている間に別々のサイトから同じ部屋へ予約が入り、オーバーブッキングになる可能性があります。
……もう、自分の中ではホラー映画です(笑)。
少しずつ予約が入るようになり、「今月は過去最高の売上だ!」なんて喜んでいたのも束の間でした。
各サイトには、それぞれ販売手数料があります。
さらにクレジットカード手数料。
ポイント還元の負担。
「あれ? このポイントもこっち負担なの?」
気付けば、思っていたほど利益が残らない。
10年前の自分に言ってやりたい。
「ちゃんと調べろ。」
「価格は、利益から逆算して決めろ。」
飲食店時代は、「原価30%」そんなことばかり考えていました。
でも宿は違います。
手数料、光熱費、リネン代、清掃、設備投資…。

※クリーニングに出すシーツです。
売上だけ見ていても、お金は残りません。
今なら思います。
宿は売上を作る仕事ではなく、利益を残す仕事なんだと。
10年前にこのことを知っていたら、もう少し楽に経営できたのかもしれません。
でも、遠回りしたからこそ書ける話でもあります。


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